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千一夜物語マルドリュス版|船乗りシンドバードの物語 |
世界を股にかける船乗りシンドバードの、驚異に満ちた七度の冒険。
枠深度 | 2 |
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話し手 | シャハラザード |
聞き手 | シャハリヤール |
夜々 | 第290夜-第315夜 |
相当範囲 | 第4巻pp.413-547 |
作者が語る「千一夜物語」の、
作中人物であるシャハラザードが語る。
バグダードに住む貧しい荷担ぎのシンドバードは、ある日、仕事の途中に豪邸の前のベンチで一服しながら貧乏な我が身を嘆く詩句を即吟した。すると豪邸の中から小僧が出てきて、主人が会いたいと言っていると伝える。おそるおそる邸内に入ったシンドバードは、そこに眼もくらむばかりの饗宴が催されているのを見る。一座の主人はシンドバードを歓待して詩吟をせがみ、シンドバードはこれに応える。主人は船乗りシンドバードと名乗り、荷担ぎシンドバードに向かって、自分の経験した世にも不思議な航海について語り始める……。
船乗りシンドバードは七日にわたって七つの航海を物語り、一夜ごとに荷担ぎシンドバードに100枚の金貨を与えた。そして最後の航海の物語を終えてから、荷担ぎシンドバードに言うのだった、おまえの荷担ぎとしての運命のほうがはるかに平穏無事なものではなかったろうかと。荷担ぎシンドバードは自分の軽率な詩吟を撤回する。船乗りシンドバードは荷担ぎを屋敷の家令に召し、二人は繁栄と友情の中で末永く幸福に暮らした。
死 | 表現 | 歓楽を消え失せさせ、友情を断ち、宮殿を毀って墳墓を建てる者、かの苦い死。 | 第4巻p.544 |
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