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ビギナーズ・ガイド

このサイトのテーマ

 SYUGO.COM(シュウゴ・コムと読んでください)は、フランス文学、とりわけ19世紀の作家エミール・ゾラの作品を、楽しみながら紹介しようという趣旨のサイトです。

(1)フランス文学
 日本では1950年代から1960年代にかけて数多くのフランス文学作品が翻訳・紹介されましたが、その多くはのちに絶版となり、現在では、一部の有名な作品が文庫で刊行され続けているのを除いて、入手困難になってしまいました。当サイトでは、日本で翻訳された作品を中心に、これらフランス文学の多様な魅力を紹介することに努めています。書店の店頭からは見えにくいところにも興味深い作品がいくつも隠れているということを、当サイトを通じて発見してもらえたら幸いです。

(2)エミール・ゾラ
 19世紀の後半、フランスに自然主義と呼ばれる潮流を確立したエミール・ゾラという作家は、遺伝と社会環境の影響のもとにある人間を描き出した全20巻の長編小説『ルーゴン・マッカール双書』を残しました。当サイトはフランス文学のなかでも特にこのゾラの作品に重点を置いて紹介しています。力強い描写とダイナミックな展開に定評のあるゾラの小説の魅力を感じとってもらえるようなコンテンツ作りを目指しています。

 ただ、私(サイト制作者・朝倉秀吾)はフランス文学を専門に研究しているわけではなく、あくまでも一人の読者としてゾラとフランス文学に興味を抱いているにすぎません。そうした事情のため、当サイトは、オリジナルな情報や高度な知識を提供するよりも、むしろ「これまでフランス文学に興味がなかった人が新たに興味を抱くきっかけになるようなサイト」となることを目標に据えています。私自身がフランス文学に興味を抱き、魅せられていった過程を、そのままサイトとして再現しようというわけです。
 このような意図に基づき、当サイトでは、基本的かつ重要な事項を過不足なく要約して、見やすい形で提供することを主眼としてページを作りました。掲載する情報の充実や正確さを確保することはもちろんですが、なによりも、サイトを楽しんで見てもらえたらというのが制作者の願いだからです。


4つのカテゴリ

 SYUGO.COMのコンテンツは、「特集」「書評」「講読ノート」「データベース」という四つのカテゴリに分類されます。それぞれのカテゴリには、情報の提示のしかたに関して固有の特徴があります。

特集
 フランス文学に関する特定のトピックを重点的に整理した、比較的大規模なコンテンツで、いちおう当サイトの目玉と言っていいカテゴリです。「フランス文学史」「フランスの作家を読む」などテーマ自体にも制約がなく多様な内容を扱いますが、ページも形式的な定型性を持たず、事実上、他のいずれのカテゴリにも属さないコンテンツはすべて特集に含めるという扱いをしています。
書評
 作品を個別に紹介・論評するカテゴリで、一件につき数千字程度の文章で作品についての考察を展開します。サイトのなかでは制作者の個人的・主観的な考えが最も強く出ているカテゴリと言えるでしょう。あまり気楽ではありませんが、その作品に深い興味を持つ人には参考になるかと思います。また、作品の比較的詳しいあらすじを知ることができるようにしてあります。
講読ノート
 ひとことで言うと「作品資料集」です。登場人物のリストや相関図、ストーリーの展開チャートなど、それぞれの作品を読む上で参考になるような情報を整理してあります。制作者の主観もときたま入りますが、どちらかといえば資料としての利便性や客観性を重視しており、参照価値の高いコンテンツを目指しています。作品単位の形式をとる点は書評と同じです。
データベース
 作家の生没年や作品リスト、文献一覧などの基礎的なデータを簡便に参照できることを目的としたカテゴリで、フランス文学全般にわたる定型性の高いデータを、統一的な形式で提供します。同時に当サイト内の他のカテゴリをデータ面から補充する役割があり、コンテンツを構成しない少量の情報はすべてデータベースに格納して各カテゴリから必要に応じて参照する方式をとっています。

図:各カテゴリの相互関係

 四つのカテゴリの関係は、基礎情報を提供する「データベース」が作品単位の「書評」と「講読ノート」をバックアップし、さらにこの三者が総合して、柔軟性の高い「特集」をサポートする、という形になります(図参照)。


制作者のオススメ

 当サイトの実際の雰囲気を知っていただくには、とりあえず以下のページを見ていただくのがよいかと思います。

データベース:19世紀フランス文学史
 19世紀フランスの主要潮流・重要作家・重要作品をコンパクトに整理したページです。「過不足のない要約」と「見やすいデザイン」に特に配慮しながら作りました。文学史は中世から20世紀まで全時代をカバーしていますが、この19世紀がいちばん人気があるようです。もともとは特集だったものをデータベースの中に編入しました。

講読ノート:ルーゴン・マッカール双書
 当サイトにとっての支柱となるコンテンツで、制作者として最も手間をかけ、また愛着のあるページです。予備知識ゼロから『ルーゴン・マッカール双書』を知ってもらえるように丁寧な解説を心がけるとともに、他方で、通り一遍の紹介を超えて双書を深く知るための情報も充実させています。

講読ノート:『ロランの歌』のホンネの結論
 サイトの目玉というわけではないのですが、一部でやけに好評を博しているページです。理由は読めばわかると思います。


二度目以降の訪問時には

サイトを隅々まで見る
 当サイトのトップページからは、サイト内の多くのページへ直接移動できるようになっているため、サイトの構成は一見したところ錯綜しているように見えます。しかし基本となるのはあくまでも4つのカテゴリであり、すべてのページはリンクで体系的につながっています。迷ったように感じたときは、トップページや各カテゴリのトップへ戻ってリンクをたどり直せば、ページの位置関係を確認することができます。また、訪問済みのページへのリンクは色が変わるようになっていますので、未訪問のページを探すために利用してください。

更新されたコンテンツを探す
 当サイトは、それほど頻繁に更新されるほうではありません。多少時間をかけてでも、価値の持続するコンテンツを作っていくことを制作の方針にしているからです。最近の更新は、トップページの一行ニュース欄(下図)に表示されています。更新をチェックしに来たとき、この欄の表示が前回の訪問時から変わっていなければ、更新されたコンテンツはありませんので、さっさと他のサイトへ飛んでしまいましょう。

一行ニュース欄

 ただし、コンテンツが更新されていなくても、コンテンツ扱いでない更新(データベースのデータ更新、サイトシステムやドキュメントの更新など)のある場合があります。これらの更新の詳細は、ニュース欄の更新履歴のページその他に記録してあり、いつでも確認することができます。当サイトではいちど公開したコンテンツはすべて残し、期間限定企画のようなものは行っておりませんので、焦らずおおらかな気もちで更新チェックに訪れてください。制作者はマイペース人間なので更新を急かしても効果はありませんが、感想・励まし等は歓迎いたします。


おわりに

 このページでは、当サイトを活用するためのファースト・ステップをご案内しました。サイトの制作方針・運営方針については、このほかに下記のドキュメント類にも整理してありますので、折があればご覧ください。

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