フランス文学ゾラ|ナナ

ナナ

ルーゴン・マッカール叢書第9巻(Les Rougon-Macquart 9)
ゾラ [長編小説] Nana, 1880

あらすじ

貧しい労働者家庭に育った娘ナナはその肉体の魅力で女優から高級娼婦となり、上流階級の紳士たちの心を奪っていく。男たちはナナに溺れ、財産や地位を抛って次々と破滅していった。しかし放恣をきわめるナナの人生の先に待っていたのは、懶惰の果ての悲惨な死でしかなかった。

梗概

ルーゴン・マッカール叢書第9巻。『居酒屋』のジェルヴェーズの娘ナナの生涯を追ったこの小説は『居酒屋』に続くゾラの成功作となった。世論の厳しい弾劾にもかかわらず、一部の作家・評論家からはその真価を絶賛され、ゾラの小説中もっとも有名なもののひとつとして認められるに至った。

翻訳(訳年の新しい順)
編訳者 訳年 注記 文献
川口篤・古賀照一合本訳 川口篤
古賀照一
2006 新潮文庫『ナナ』
小田光雄訳 小田光雄 2006 論創社『ナナ』
山田稔訳 山田稔 1967 河出書房新社『カラー版世界文学全集16 ゾラ』 所収
川口篤・古賀照一訳 川口篤
古賀照一
1956-1959 新潮文庫(全2巻) 上巻 下巻
田辺貞之助・河内清訳 田辺貞之助
河内清
1955 岩波文庫(全2巻) 上巻 下巻
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