フランス文学モーパッサン|オルラ

オルラ

モーパッサン [中編小説] Le Horla, 1887

あらすじ

ルーアン郊外に暮らす「わたし」の生活が日記体でつづられていく。始まりは五月、セーヌ川を通っていく帆船を爽快な気分で眺めていた日を境にして、わたしは説明のつかない悪寒と不安にとりつかれ、心の晴れない日々を送ることになる。不可思議な体調の変化に悩まされ、目に見えない何かにつきまとわれるような暗鬱な暮らしの中で、次第に存在感を増していく怪異。「オルラ」と呼ばれるそれに、精神錯乱の恐怖に怯えながらも立ち向かおうとしたわたしは、やがて悲劇的な結末を招き寄せる……。

翻訳(訳年の新しい順)
編訳者 訳年 注記 文献
太田浩一訳 太田浩一 2020 光文社古典新訳文庫『オルラ/オリーヴ園』 所収
榊原晃三訳 榊原晃三 1989 福武文庫『モーパッサン怪奇傑作集』 所収
青柳瑞穂訳 青柳瑞穂 1971 新潮文庫『モーパッサン短編集Ⅲ』 所収
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