第１巻〈1〉カントパーニ

攻略のポイント

• 村の入口での三択が重要。買い物の機会を逃さないようにしたい。
• 商人から購入する道具の選択は慎重に。
• 出口は２つあり、選択によっては〈175〉シャンカー鉱山を通過する可能性がこの時点でほぼ失われる。

重要な分岐

　カントパーニの入口で村人に呼びとめられ用件を聞かれる。答え方により村での冒険準備の首尾が大きく変化する。「A. 商売をしに来た」を選ぶと様々な道具を購入する機会ができ（買い物ルート）、「B. どう行けばいいのか」または「C. 食糧が必要」を選ぶと冒険に役立つ情報が得られる（情報ルート）。

情報ルート

　「B. どう行けばいいのか」を選ぶことで得られる［手がかり］下の道と上の道は、今後のルート選択において非常に重要な手がかりを提供する。村人は村を出た後の２つのルートについて適否を語ってくれるのだが、いずれ主人公はそれらに加えて、デッドエンドがほぼ確実という危険なルートを含めたいくつかのルートから一つを選ばなければならない。その際にここで与えられた助言に沿うような道を選んでいけば、自然と危険なルートを回避し、最も有益なルートへと導かれるようになっている。また、［手がかり］黒蓮に用心は、あるデッドエンドの危険（ルートに関わらず必ず直面する）を切り抜けるために必要であり、端的に重要な情報と言える。

　いっぽう「C. 食糧が必要」を選ぶことで得られる［手がかり］食事と睡眠は、出発に先立って明かされることはなかったもののこの冒険の基本をなすルールであり、早めに知っておいて損はない。この情報を知らないまま冒険を進めていくと、いずれ基本点の減殺を伴った教訓を与えられることになるかもしれない。とはいえそれほど深刻な不利益ではないので、あまり気にする必要はない。

　これらの情報はいずれも有益ではあるが、それについての主人公の知不知が分岐の条件になるわけではないので、初回プレイならともかく、再プレイなどでプレイヤーが既知である場合には、情報を入手するためにあえてこれらのルートを選ぶ必要はない。また情報ルート（BまたはC）を選ぶと、宿屋で食事を取るか食糧を購入する機会が与えられるが、冒険開始直後で食糧も体力点も減っていないこの段階ではいずれも意義に乏しい。（それでも宿屋に寄ったのなら食糧を購入しておくのがよい。）基本的には買い物ルートの方を選ぶべきである。

買い物ルート

　６品目のうち最大で３品目まで購入するかどうかの検討をすることができ、効用がわからない状態で買うかどうかの決断をしなければならない。あくまで検討機会の上限が３回なので、値段を見てから迷っているようでは効率的な買い物はできない。あらかじめ購入する品目を決めておくのはもちろん、購入の順番にも留意したい。ものによっては値段がランダムで決まるため、資金との兼ね合いも気にする必要があるからである。

• 魔法使いの購入推奨品目は、歯が詰まった袋→笛→斧。
• 戦士の購入推奨品目は、広刃の剣→斧。金貨に余裕があれば水薬。

　一つでも品物を購入していると、村を出ようとする時に［怪物］山賊に襲われて戦闘になる。この冒険で最初の戦闘である。魔法使いにとっては、術を適切に使うことによって戦闘をいかに効果的に切り抜けられるかを実感できる絶好の機会である。いま購入したばかりの素材を考慮して、使えそうな術が思い浮かぶなら使ってみるとよい。

村の外

　どのルートを取っても、村から出ると木の上の老人に出会い、［装備］破り取られたページが必ず手に入る。そこに記されているのが害虫駆除の術らしいということはいちおう意味のある伏線なのだが、その事実を忘れてしまっても使いどころを見誤る心配はない。ページ数をしっかり記録しておくこと。また老人から教わる［手がかり］黒き眼の者の詩が言わんとする内容は現時点では意味不明。自由の鍵をエルヴィンが欲しがっていることと併せて、今後いくつかの情報が寄り集まることで次第に意味をなしてくるだろう。

　老人との話が済んだら、二つある道のどちらかを進むか、木の上のぶーんという音を調べるかを選ぶことができる。こういう場合にはうかつに速断せず、情報をよく吟味することが旅の重要な秘訣である。183の挿絵をもう一度よく見てほしい。ともすると木の上の老人にばかり注意を取られがちだが、絵の右上の隅に、ぶーんという音の正体がちゃんと見えているではないか。それが分かれば、ここで何が手に入るか（入りそうか）は判ったも同然であり、さらに熟達した魔法使いならば、どの術を使うためにそれが必要なのかも想起できるだろう。

　木の上からは大きな犠牲を払わずに［装備］蜜蝋と［装備］蜂蜜を確実に入手できる。蜜蝋は術の素材なので戦士には役に立たないが、蜂蜜は食糧1食分に相当するのでやはり取っておいた方がよい。蜂蜜を取っても取らなくても、チャートを抜けるにあたって２つの道からどちらかを選ぶことになる。［手がかり］下の道と上の道を聞いているなら、本文の情景描写をよく読んで村人のアドバイスに従うこと。

• 〈164〉川沿いの道
• 〈157〉登る道