千一夜物語マルドリュス版|船乗りシンドバードの第二話

船乗りシンドバードの物語の第二話
 そしてこれは第二の航海である

怪鳥ロクの島からの危険な脱出劇。

枠深度 3
話し手 船乗りシンドバード
聞き手 荷かつぎシンドバード
夜々 第295夜-第298夜
相当範囲 第4巻pp.439-454
枠構造
千一夜物語(最外枠)
船乗りシンドバードの物語
船乗りシンドバードの物語の第一話 そしてこれは第一の航海である
船乗りシンドバードの物語の第二話 そしてこれは第二の航海である
船乗りシンドバードの物語の第三話 そしてこれは第三の航海である
船乗りシンドバードの物語の第四話 そしてこれは第四の航海である
船乗りシンドバードの物語のうち第五話 そしてこれは第五の航海である
船乗りシンドバードの物語のうち第六話 そしてこれは第六の航海である
船乗りシンドバードの物語のうち第七話 そしてこれは第七の最後の航海である

あらすじ

作者が語る「千一夜物語」の、
作中人物であるシャハラザードが語る「船乗りシンドバードの物語」の、
作中人物である船乗りシンドバードが語る。

 第一の航海から帰って豪勢な暮らしを送っていたシンドバードはやがてまた冒険の魅力にとりつかれ、商品を積んで船出する。だが、ある無人島に上陸してうっかり寝込んでしまっているうちに、船はシンドバードのことを忘れて出発してしまう。そこは怪鳥ロクの住む島だった。シンドバードはロクの足に体を結びつけて島を脱出するものの、たどり着いた先は高い山々に囲まれた、大蛇の住む荒れ地の島であった。シンドバードはこの島に転がっている金剛石を採りにきた商人に救われ、貴重な金剛石を無事バグダードへ持ち帰った。

豆知識
幸運 格言 冷水壺を投げれば二度目には壊れる(幸運は二度は続かない)。 第4巻p.441
怪鳥ロクとその卵 挿話 周囲百五十歩もある巨大な白いドームが砂浜に建っている。実はそれは怪鳥ロクの卵である。 第4巻p.443
山の高さの比喩 表現 その山々の高いことといったら、目で測ろうとしてあおむいたら、ターバンが後ろの地上に転がり落ちたほどであった。 第4巻p.445
金剛石の採取法 挿話 深い谷底に転がっている貴重な金剛石を手に入れるために、羊の肉を谷に投げ入れて金剛石を肉にめり込ませ、怪鳥ロクがその肉を咥えて飛び上がってきたところを威して肉を落とさせる、という方法。 第4巻p.448
樟脳の採取法 知識 第4巻p.452
カルカダーン 挿話 犀にちかい獣。恐ろしい獣とされるが、象と戦って相討ちになったところを怪鳥ロクに象ともども喰われてしまう。かなりマヌケな獣。 第4巻p.452

上位の物語 船乗りシンドバードの物語
前の物語 船乗りシンドバードの物語の第一話 そしてこれは第一の航海である
次の物語 船乗りシンドバードの物語の第三話 そしてこれは第三の航海である
耽読古典ライブラリ千一夜物語マルドリュス版 ≫ 船乗りシンドバードの第二話