千一夜物語 マルドリュス版|船乗りシンドバードの第一話 |
島だと思って上陸したのは巨大な鯨の背中だった。
枠深度 | 3 |
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話し手 | 船乗りシンドバード |
聞き手 | 荷かつぎシンドバード |
夜々 | 第291夜-第295夜 |
相当範囲 | 第4巻pp.420-437 |
作者が語る「千一夜物語」の、
作中人物であるシャハラザードが語る「船乗りシンドバードの物語」の、
作中人物である船乗りシンドバードが語る。
教王ハールーン・アル・ラシードの時代、父が残した遺産で放蕩生活を送っていたバグダードの商人シンドバードは世界を見て回ることを思い立ち、買い込んだ商品を積んで航海に出る。だが、あるとき小さな島に上陸したところそれは巨大な鯨であり、逃げ遅れたシンドバードはひとり漂流して別の島にたどりついた。そこはミフラジャーン王の所領で、臣下の男たちが、財産となる高価な海馬の仔馬を巧妙なやり方で生産しているところであった。シンドバードは彼らの好意を得てミフラジャーン王に接見し、その宮廷で港湾長官の職につく。ある日バグダードへ帰る船長とたまたま会うと、それこそが、シンドバードの荷物を積んだ最初の船の船長であったことがわかる。シンドバードはミフラジャーン王から豪華な贈り物を受け、巨財とともにバグダードに帰還した。
死 | 格言 | 他の三つのことよりも好ましき三つのことあり。すなわち、死の日は誕生の日よりも遺憾ならず、生きたる犬は死せる獅子にまさり、墓は貧困より好まし。 | 第4巻p.421 |
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鯨の島 | 挿話 | 島だと思って上陸したら実は巨大な鯨の背中だった。 | 第4巻p.423 |
海馬の仔馬 | 挿話 | 海岸につないだ牝馬で海馬を誘い出し、つがわせて仔馬を産ませる。 | 第4巻p.427 |
男女の交わり | 表現 | 終えるべきことを終える。 | 第4巻p.430 |
インドのカースト制度 | 知識 | 第4巻p.432 |
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