冒険を成功に導く最良のルートが一つだけ存在し、それに従えば容易にクリアが可能である、というのはファイティング・ファンタジーおなじみの触れ込みである。
本作では、それがかなり額面通りに真実ではないかという感触をプレイ中に得た。そこで、できる限り安全確実に本作を攻略するルートを根拠を示しつつ特定して、実際にはどれだけ容易な攻略が可能なのかを明らかにしてみたい。
以下の記事では、「最適攻略ルートを根拠を明示しながら選定する」という作業の性質上、ひときわ激しくネタバレすることになります。ゲームクリア後の読み物としてお楽しみください。
攻略に必要な要素を最小限まで絞り込むため、冒険の終わりから始めてルートを逆向きにたどりながら、不可欠の要素だけを列挙していくことにする。
以下の検証では、冒険全体のチャート接続図を常時参照のこと。
全体としては複雑な分岐構造をもつチャートだが、最適ルートの特定自体は容易である。ポイントは次の四点である。
さすがに魔法の消費は激しいものの、選択さえ間違えなければサイコロを振る必要すらなく、ノーリスクで攻略が可能。
仕掛け錠の番号は単なる手がかり(攻略ヒント)ではなく、それを知っていることがパラグラフジャンプの可否に影響する特殊効果と解釈する。すなわち、かりにプレイヤーが3桁の番号を(以前の冒険を通して)知っていたとしても、今回の冒険で主人公が仕掛け錠の番号を手に入れていない限り、仕掛け錠を開けるパラグラフジャンプは許されないと考える。よってここから、〈132〉図書室の通過が必須条件として確定する。
〈229〉バルサス・ダイアに進入するための必踏チャート。
ヒドラの部屋を突破する方法はいくつか存在するが、最も確実なのは[宝物]羊の皮で気を引くことだろう。他の方法はサイコロ運しだいで即死の危険があり、採用できない。
羊の皮を入手しておくため、〈228〉妃の寝室を通過することが必須条件となる。
〈328〉ヒドラに進入するための必踏チャート。
ここも難チャートであり、突破する方法は、ガンジーを[宝物]魔法のお守りで退けるか、または[宝物]軟膏の壺を与えて通らせてもらうか、のいずれかしかない。
しかしながら、魔法のお守りを手に入れようとして〈281〉斥候人へ進むと、〈132〉図書室を通ることができず、仕掛け錠の番号が手に入らなくなってクリア不可能となってしまう。したがって、ガンジーは[宝物]軟膏の壺によって対処する以外に方法がない。
軟膏の壺を入手しておくため、〈339〉火を囲む四体の通過が必須となる。
〈206〉ガンジーに進入するルートは〈104〉ミクの部屋 からと、〈25〉運命の奈落 からの二つがある。
二つのチャートを比較すると、どちらでも特に有益な収穫はなく、無事に通過することだけに努めればよいことがわかる。〈104〉ミクの部屋を突破するには魔法や道具が必要となるのに対し、〈25〉運命の奈落は正しい選択肢を知っていれば消耗することなく通過できるため、後者を最適ルートに選ぶ。通過すればいいだけのチャートなので、最短で出口に向かう。特別な踏破条件はない。
前からの分岐を収束させて次の分岐につなげる役割を果たしているパラグラフを、便宜上、一つのチャートとして構成している。
必踏チャートではあるが、〈25〉運命の奈落に通じるほうの扉に進めばよいだけであり、特に問題はない。
[宝物]羊の皮を手に入れる必要上、必ず通らなければならないチャートである。ポイントは三点。
寝室の扉は道具なしで開けることも可能だが、体力点の消耗がありうる。[宝物]銅の鍵で開けるのが望ましい。
また[宝物]羊の皮を手に入れるために運だめしが必要(成功するまで何度でも試みることが可)である。運点を使う最後の機会となるので、その直前に《運回復》で運点を回復しておきたい。
なお、チャート接続図上は、このチャートの後で〈304〉ガーゴイルの彫像 や〈64〉三体の小生物 に進むルートが存在することが示されているが、これらはいずれも、ルクレチア妃から逃げ出した場合にたどることになる展開である。[宝物]羊の皮を手に入れるところまで進んだ場合にはそのような可能性はなく、必ず〈140〉踊り場に遷移することになる。したがって、〈304〉ガーゴイルの彫像 や〈64〉三体の小生物 の通過を検討する余地はない。
[宝物]銅の鍵を入手しておくため、〈339〉火を囲む四体を通過しなければならない。このことは、軟膏の壺を入手するための必須条件としてすでに受け入れられており、不都合はない。また、[宝物]ヘアブラシを入手しておくため、〈352〉眠っていたガークを通過する必要がある。すでに〈132〉図書室の通過が必須条件となっており、そのためには必然的に〈352〉眠っていたガークの通過が要求されるから、これも特に問題なく受け入れられる。
必踏チャートであるが、特にやるべきことはなく、無事に通過するだけでよい。右側の階段をのぼることと、左側の扉を選ぶことさえ間違えなければノーコスト。
ここで検討を要する問題が生じる。塔侵入直後の必踏チャート〈218〉衛兵のサイ男の後、選択可能なルートは、〈5〉執事と円盤人以降のチャート群と、〈7〉オシェイマス以降のチャート群とに大別できることが読み取れる。前者を「円盤人ルート」、後者を「オシェイマスルート」と呼ぶことにする。
まず「円盤人ルート」をとった場合、〈169〉大食堂の広間に遷移する前の段階で捕らわれの身となって、〈234〉牢番カラコルムにジャンプする展開がありうる。このとき結果的には、あらためて「オシェイマスルート」を通過することが可能となるわけである。いっぽう、先に「オシェイマスルート」に入った場合は捕らわれの身となる機会はなく、そのまま〈169〉大食堂の広間に抜けることになる。
これまでの検討により〈352〉眠っていたガークと〈132〉図書室の通過が必須条件となっているから、「円盤人ルート」の通過が絶対必要であることは間違いないが、それに加えて「オシェイマスルート」も通過しておくことは必要であろうか。〈132〉図書室において、必要な[特殊効果]仕掛け錠の番号を入手したうえで捕らわれの身となることは実際に可能であるので、この適否を検討しておく必要がある。
オシェイマスルートのチャート群には、これまでの検討で絶対必要とされた要素は含まれていない。そこで、わざわざ通過することで冒険が有利になるのかどうか、その利益と費用とを比較してみなければならない。オシェイマスルートを取った場合(〈234〉牢番カラコルムを含む)の利害得失を簡単にまとめると以下のとおりとなる。
〈234〉牢番カラコルム 必踏チャート |
食事が与えられ[体力点]+2 牢を抜けるには少なくとも呪文1回が必要 |
---|---|
〈7〉オシェイマス 必踏チャート |
[NPC]オシェイマスから、[宝物]魔法の剣(オシェイマス)と[宝物]銀の鏡をもらう 選択肢を間違えなければ基本点・魔法ともに消耗なし |
〈90〉洗濯する女 | [NPC]女の亡霊と話をすると[運点]+2 選択肢を間違えなければ基本点・魔法ともに消耗なし |
〈386〉下水のロープ | [魔物]下水ヘビとの戦闘が不可避(負傷リスク) |
〈144〉酒倉の管理人 | [NPC]黒エルフと友好的に接した場合 赤ワインを試飲して[体力点]+2、[運点]+3 [魔物]黒エルフと戦闘になった場合(負傷リスク) [金貨]8枚 [宝物]携帯如意棒を入手 [宝物]白ワインを入手 |
〈367〉ゴーレムの部屋 必踏チャート |
有用な入手品はなし 消耗なしで部屋を抜ける方法はあり |
必踏でない三つのチャートについては、どれか一つを通過することになり、〈386〉下水のロープ→〈90〉洗濯する女という流れでは二つを通過することもありうる。
こうして見ると、〈234〉牢番カラコルムでの呪文1回分だけが絶対に避けられない負担となる。そしてこれを負担する代わりに、〈7〉オシェイマス→〈90〉洗濯する女/〈144〉酒倉の管理人→〈367〉ゴーレムの部屋という順序で、基本点や魔法に消耗を受けずに貰えるものだけ貰いまくっていくことは可能である。ただし、収穫が多いように見えても、いま設計中のルートとの関連では、以下の点に留意する必要がある。
結局、めぼしい利益としては、女の亡霊または黒エルフ(友好)からの[運点]の回復だけ、ということになりそうである。それでも、呪文1回分の対価としては十分である、という考え方はありうる。
実際に可能である以上は否定するつもりはないが、私見では、基本点の回復だけを目当てにしてルートを修正するのはあまりにも作為的という気がする。また、踏破すべき項目数をむやみと増やさずにゴールにたどり着くことも「最適ルート」の趣旨に含意されていると言える。そこで、とりあえず「オシェイマスルート」はパスして、「円盤人ルート」だけを通過することにしたい。よって、〈132〉図書室からただちに〈169〉大食堂の広間に抜けることにする。
図書室では、クリアに絶対必要な[特殊効果]仕掛け錠の番号を手に入れることが目的である。入手に必要な条件はなく、三種類の本のうちから読むものを選ぶ際に、真っ先に『黒い塔の秘密』を選ぶようにすればよい。他の本から得られるのは攻略のヒントであり、目下のルート設計上は必須ではない。肝心なのは、長居し過ぎて捕まってしまわないようにすることである。そうならないうちに退散して大食堂の広間に抜ける必要がある。
図書室を通過するために、その直前の〈352〉眠っていたガークと〈5〉執事と円盤人の通過が必須となる。
〈132〉図書室に進入するための必踏チャートであると同時に、それ自体としても通過必須のチャートである。〈228〉妃の寝室でルクレチア妃に差し出すための[宝物]ヘアブラシを、ここで手に入れておかなければならないからである。
ヘアブラシは[魔物]ガークを倒すことで手に入る。出会ったらただちに《弱体化》をかけ、技術点5・体力点5まで能力を低下させて戦うのが最もよい。このルートにおける最後のサイコロ戦闘となるので、相手の技術点が5だろうと容赦なく全力を投入する。[宝物]魔法の投げ短剣を持っているなら1回戦で使ってしまう。
ガークと出会うために、直前の〈5〉執事と円盤人の通過は必須となる。
〈352〉眠っていたガークに進入するための必踏チャートであるが、それ自体に有益な収穫はない。
[魔物]円盤人との戦闘を避けることと、間違ったルートに進まないようにすることだけを注意する。具体的には、素直に[NPC]執事を呼んで通してもらい、左の通路に進んで扉を開ければ、消耗なしで通過できる。
塔の内部に侵入することが目的となる必踏チャートである。無事に通過すること以外の目的はない。
[魔物]サイ男をいかにやり過ごすかがポイントとなるが、正しい合言葉を使えば戦闘なしで通してもらうことができる。
正しい合言葉は選択肢の一つとして与えられているものの、主人公が事前に合言葉を聞いていない限り、それを選ぶ機会自体が得られないと解釈される(項目118)。したがって[特殊効果]塔の入口の合言葉を獲得しておくことが必要となるが、このルートでは〈339〉火を囲む四体の通過が必須になっているので、その点は問題ない。
ここで再び検討を要する問題が生じる。〈251〉要塞の中庭から〈218〉衛兵のサイ男までを、どのようなルートでつなぐのが最適かという問題である。
これまでの検討で、〈339〉火を囲む四体の通過が必須であることは確定している。したがって〈251〉要塞の中庭→〈339〉火を囲む四体という遷移は固定される。そして通過必須となる〈339〉火を囲む四体の攻略を少し先取りしてみると、さらに別の制約条件が明らかになってくる。
チャート接続図によると、〈339〉火を囲む四体からは、〈269〉短剣の値段、〈245〉女の姿のつむじ風、〈209〉神殿の中の杯のいずれかに遷移が可能であることがわかる。しかしここで、〈339〉火を囲む四体を通過しなければならない理由は、[宝物]銅の鍵と[宝物]軟膏の壺を入手しなければならないからである。立ち入って検討してみるとわかるが、〈339〉火を囲む四体においてドワーフらの一団に勝利して所要の物品を入手した場合、その後で選択可能な遷移先は〈269〉短剣の値段と〈245〉女の姿のつむじ風のいずれかに限られる。したがって〈339〉火を囲む四体→〈209〉神殿の中の杯という遷移の可能性はここで除かれる。
また、〈269〉短剣の値段からは必ず〈245〉女の姿のつむじ風に遷移すること、〈245〉女の姿のつむじ風からは〈209〉神殿の中の杯か〈218〉衛兵のサイ男のどちらかに遷移することは、チャート接続図のとおりである。
以上より、問題は次の二点に整理される。
前者を「第一論点」、後者を「第二論点」と呼ぶことにする。第一論点の結論は、〈269〉短剣の値段を通過することの利害得失を検討することによって得られ、第二論点の結論は、〈209〉神殿の中の杯および〈156〉地中の触手を通過することの総合的な利害得失を検討することによって得られるであろう。
〈269〉短剣の値段を通過することの利害得失は次のとおりである。
〈269〉短剣の値段 | [宝物]魔法の投げ短剣を入手可能 ただし [魔物]ノッポと戦闘になった場合(負傷リスク) 短剣の入手は(戦闘とは別に)運次第 [魔物]ノッポと戦闘にならなかった場合 短剣の入手は《愚者の黄金》を使えば確実、使わなければ不可能 |
---|
[宝物]魔法の投げ短剣を入手できることが唯一の利益だが、[NPC]ノッポと[NPC]チビの口論への介入の仕方により、いずれにしても代償が伴う。戦闘になる場合は負傷リスクを負ううえに、必ずナイフを入手できる保証もないので、明らかに割に合わない。戦闘にならない選択をした場合には、ナイフを手に入れるには必ず《愚者の黄金》を使わなければならない。
戦闘で敵を自動的に負傷させる[宝物]魔法の投げ短剣は、有用な道具なので入手しておいても悪くはない。これまでの検討の結果、攻略に絶対必要な魔法の数は魔法点に対して余裕がありそうなので、《愚者の黄金》1回分をこのために見込んでおいて、[宝物]魔法の投げ短剣は入手することにしても問題ないであろう。
よって〈269〉短剣の値段は通過することにし、〈339〉火を囲む四体から、まず〈269〉短剣の値段に進むことにする。
〈209〉神殿の中の杯と〈156〉地中の触手を通過することの利害得失は次のとおりである。
〈209〉神殿の中の杯 | 杯の液体を飲んで[体力点]+2 |
---|---|
〈156〉地中の触手 | [魔物]触手の撃退に《火炎》が必要 または [魔物]触手(攻撃力15・体力点2)と戦闘(負傷リスク+即死リスク) |
[体力点]を回復する機会があるが、そのために[魔物]触手に出会わなければならないのは、明らかに不利益が大きい。よって、〈245〉女の姿のつむじ風の後は〈209〉神殿の中の杯を通らず、直接〈218〉衛兵のサイ男へ進むことが望ましい。なお、そもそもの話として、〈245〉女の姿のつむじ風から〈209〉神殿の中の杯へ進むことはパラグラフの接続関係から不可能ではないが、そのルートを任意に選んでいいのかどうかには多少の疑義がある。項目47の解釈に関わるのだが、結果的に採用しなかったのでここでは深入りしない。
以上により、最適と思われるルートは、〈339〉火を囲む四体→〈269〉短剣の値段→〈245〉女の姿のつむじ風→〈218〉衛兵のサイ男となる。
〈339〉火を囲む四体を通過する必要があったため、必然的に避けられないことになったチャートである。このチャート自体に収穫はなく、無事に通過することが唯一の目的である。[NPC]つむじ風への対処を誤らなければ、消耗なしで通過することは可能である。
[宝物]魔法の投げ短剣を入手するために、あえて踏み込んだチャートである。このチャートを除外したとしてもルート設計に影響はない。このチャートをスキップした場合には《愚者の黄金》1回分が節約できる代わりに、〈352〉眠っていたガークでのサイコロ戦闘が少しだけ長引く可能性がある。いずれにせよ影響は微小である。
戦闘を回避するためには、短剣の値段として高めの価格を提示して交渉を決裂させ、[NPC]ノッポに対して《愚者の黄金》を使えばよい。
攻略の成否を握る重要チャートである。ここで所定の必要条件を満たせなかった場合、これ以降の(今まで検討してきた)ルート設計はすべて再構築を迫られることになる。
とはいえ、特に困難な課題があるわけではない。[魔物]ドワーフらの一団を挑発して戦闘に持ち込み、サイコロ戦闘3連戦に勝利したうえで、[宝物]銅の鍵と[宝物]軟膏の壺を手に入れておけばよい。自分から好戦的な態度を取らなければならないことに心理的な抵抗があるだけで、ゲーム進行上の障害は何もない。また、三つのうち二つまで持っていけるという提示のされ方をされるので、間違いなくこの二つを選ぶようにすること。
また、ここでは塔の入口で使うための[特殊効果]塔の入口の合言葉を聞くことができ、呪文2回分に相当する[宝物]魔法の飲み薬も手に入る。
ルート全体を通して2回しかないサイコロ戦闘の最初の機会である。ドワーフらの一団に対しては魔法がまったく成功しないが、通常の武器戦闘でじゅうぶん勝利できる程度の技術点しかない。次のガークは《弱体化》で対処することを考えると、ここでのゴブリン(技術点6)が今回の冒険で正面から戦うべき最強の相手ということになる。
分岐を振り分ける結節チャートであり、〈339〉火を囲む四体に進むようにすれば問題ない。
冒険の始まりとなるチャートである。砦の正門を通過することだけが目的で、特に有益な収穫はない。
消耗なしに通過するには、薬草売りを装ったうえで門番たちの覚えのある名前を言えばよい。主人公が当てずっぽうで口にした名前が門番を納得させることは奇妙にも思えるが、ゲームの構成上、ここではそれが想定されていると考えられる。
以上のように設計した最適ルートについて、踏破に必要な要素を集計すると次のようになる。
宝物 | [宝物]銅の鍵:ルクレチアの寝室に入るのに使用 [宝物]軟膏の壺:ガンジーに対して使用 [宝物]魔法の飲み薬:(※必須ではない) [宝物]魔法の投げ短剣:ガークに対して使用(※必須ではない) [宝物]ヘアブラシ:ルクレチアに対して使用 [宝物]羊の皮:ヒドラに対して使用 |
---|---|
特殊効果 | [特殊効果]塔の入口の合言葉:サイ男に対して使用 [特殊効果]仕掛け錠の番号:バルサスの部屋に入るのに使用 |
戦闘 | [魔物]ドワーフ:技術点5・体力点6 [魔物]ゴブリン:技術点6・体力点4 [魔物]オーク:技術点5・体力点7 [魔物]ガーク:《弱体化》により技術点5・体力点5 |
魔法 | 《愚者の黄金》 1回(※必須ではない) 《弱体化》 2回 《運回復》 1回(※必須ではない) 《防御》 1回 《心話》 1回 《浮遊》 1回 |
予想以上に目を疑うような結果である。
プレイ中には相当な高難度という印象を与える本作だが、ルートさえ適切に選べば、本当にこれだけの条件でクリアできてしまうのか。
戦闘を避けることのできない敵の最高技術点が6、スタート時に持っておくべき魔法の必要最低数が7、というのは、検証前には想像もできなかった事実である。掛け値なしに、キャラメイク時の基本点が最低でもゲームクリアが可能なように設計されている。この卓越したゲーム性こそが、本作が屈指の名作と評価される理由であろう。
以上のルート選定に基づいて、[ルート]最適ルートを解説した。
ゲームブックの情報論 ≫ バルサスの要塞 ≫ 攻略データベース ≫ 最適ルートの設計 |