ロラン亡き後、復仇を誓うシャルルとサラゴス王マルシルの戦いは7年に及んで続く。不利を悟ったマルシルはバビロニア総督バリガンに援軍を求める。バリガンはこれに応じ、ここに、キリスト教フランス軍とイスラム教アラビアとの戦端が開かれる。 規模の上ではロンスヴォーの戦いより大きいのではないかと思われるが、ロラン死後のいわば後日譚に属するため、戦闘そのものの記述は少なめ。両軍の陣立ての紹介がやたらと詳しい。