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あらすじ

1:マルシル軍の評定(1-7)

マルシル軍の評定。スペインの地に最後に残った異教徒勢力であるサラゴスのマルシルは、迫り来るシャルルの軍勢にどう対処すべきかに苦慮し、評定を開く。賢人ブランカンドランは、人質を送ってシャルルを懐柔することを進言し、マルシルはこれを容れる。

2:シャルル軍の評定(8-28)

マルシルの申し出を受けたシャルル側の評定。ロランは戦争の継続を主張するが、和平を訴えるガヌロンの意見が諸将の賛同を得る。マルシルの陣への使者としてロランはガヌロンを推薦する。マルシルに殺されかねないことを思ってガヌロンはロランを恨む。ガヌロンは使者としてマルシルの下へ出発する。

3:マルシルとガヌロンの会見(29-54)

マルシルとガヌロンの会見。ガヌロンはブランカンドランと通じ、マルシル王に対し、侵攻の推進者がロランであると告げてロランを陥れる。ガヌロンは、ロランを戦死させればシャルルは撤退するだろうと説いて、ロランを殿軍に据えるよう図ることを約束する。

4:和平と裏切り(55-80)

ガヌロンは戻って和平の成立をシャルルに告げ、シャルルは軍をひく。ガヌロンの進言により殿軍はロランになる。シャルルはガヌロンの裏切りの予知夢を見る。サラセン人の12臣将が集い、10万の軍を率いてシャルルを追撃する。

5:殿軍ロランの奮闘(81-114)

迫り来るサラセン軍を見て、2万の軍を率いるロランは、戦友オリヴィエの忠告にもかかわらず、象牙の笛を吹いてシャルルに援軍をもとめることを肯んじない。サラセン軍とフランス軍の先端ひらく。ロラン、オリヴィエらシャルル12臣将は勇敢に戦う。が、やがてマルシル王が大軍を率いて登場。

6:ロンスヴォーの激戦(115-140)

サラセンの将たちがロラン側の将をひとり、またひとりと倒してゆく。ロランらも仇をとって敵将を倒す。だが、マルシルがいよいよ兵をすすめ、ロラン軍は兵の大部分を失う。死を覚悟したロランはついに象牙の角笛を吹いてシャルルに援軍をもとめる。ロランの角笛を聞いたシャルルはマルシルが裏切ったことを悟り、ガヌロンを捕らえて、兵を引き返す。

7:ロランとオリヴィエの死(141-177)

戦いはさらに凄惨をきわめ、オリヴィエも乱戦のうちに倒れ、ロランは愛馬ヴェイヤンティフを失う。シャルルの来たることを知ってサラセン軍は退却するが、数々の傷を負ったチュルパンは死に、ロランもまた死んでゆく。

8:遅すぎた援軍(178-189)

シャルルはようやく戦場に到着するも時遅くロランの軍は全滅している。憤ったシャルルはマルシルの軍に激しい追撃をかける。ふたたびシャルルに訪れる予兆の夢。

9:マルシルの悪あがき(190-214)

シャルル、マルシルの戦いは7年におよぶ。追いつめられたマルシルはバビロニア総督バリガンに援軍をもとめ、バリガンはこれに応じて大軍を繰り出す。いっぽうシャルルはロンスヴォーへ赴き、甥ロランの屍とまみえる。シャルルは深く嘆き、ロランらを手厚く葬る。

10:アラビア軍登場(215-237)

フランスへ撤退しようとするシャルルの前にアラビア(バビロニア)の大軍が現れ、両軍の交戦は不可避となる。シャルル、バリガンはそれぞれ自軍を編成し陣立てする。

11:フランス軍の勝利(238-264)

フランス、アラビア両軍の戦いが始まる。戦いは激烈をきわめるが、次第にフランス軍優勢に傾く。乱戦のさなか、シャルルとバリガンは互いを見分け、一騎打ちとなる。シャルルがバリガンを倒し、アラビア軍は敗走する。

12:サラゴスの壊滅(265-267)

アラビアの敗北を悟ったマルシルは絶望して悶死する。シャルルの軍勢はサラゴスを占領し、ついに戦いはフランスの勝利に終結する。シャルルはマルシルの妃ブラミドワヌを連れて帰途につき、ブライユにおいてロラン、オリヴィエ、チュルパンを手厚く葬る。

13:後日談(268-292)

シャルルはフランスに戻る。ロランの許嫁オードはロランの死を聞いて嘆き死ぬ。裏切り者ガヌロンの裁きが始まり、死罪を訴えるチエリーと、寛恕をもとめるピナベルが対立する。裁きの決着は両者の決闘でつけられることになり、チエリーがピナベルを倒す。ガヌロンは四つ裂きの刑に処される。ブラミドワヌはキリスト教に改宗する。

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