フランス文学モーパッサン|蝿

モーパッサン [短編小説] Mouche, 1890

あらすじ

セーヌ川でのボートのりに興じていた若き日の「わたし」たち五人の若者は、仲間のひとり「ひとつ目」の恋人で元気で型破りな娘、愛称「蠅」を、ボートの舵取りとして、仲間に加えた。「わたし」たち他のメンバーは、「ひとつ目」の眼を盗んで「蠅」と関係をもつが、「ひとつ目」はそうと知りつつ黙認する。あるとき「蠅」が妊娠したので、五人でその子をひきとることに決めるが、ボートの事故で「蠅」は子を流産してしまう。しかし、「蠅」は持ち前のユーモアのセンスで立ち直ろうとするのだった。

翻訳(訳年の新しい順)
編訳者 訳年 注記 文献
太田浩一訳
訳題「蝿――あるボートのりの思い出」
太田浩一 1998 パロル舎『ロックの娘』 所収
青柳瑞穂訳 青柳瑞穂 1971 新潮文庫『モーパッサン短編集Ⅱ』 所収
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