フランス文学|コルネイユ

コルネイユ

ピエール・コルネイユ(Corneille, Pierre 1606-1684

[フランス語] 17世紀の劇作家。古典主義の先駆。

生涯

ルーアンの小市民の子に生まれ法律を学ぶが、23歳のときの最初の成功作『メリット』をきっかけに次々と喜劇を発表する。のちに悲劇に転じ、31歳で傑作『ル・シッド』を完成。名誉のために生き、強い意志と明晰な理性のもとに行動する英雄的人間を描いて古典劇の基礎を築いた。『ル・シッド』の三単一の規則への適合をめぐって「ル・シッド論争」を起こす。晩年は困窮し、息子たちの相次ぐ戦死に落胆しつつ生涯を終えた。

代表作
ル・シッド
Le Cid
1637

ポリュークト
Polyeucte
1642

作品(原題のアルファベット順)
作品名 原題名 区分 発表年 翻訳
ル・シッド [Le] Cid 悲喜劇 1637
シンナ Cinna 悲劇 1641
アラゴンのドン・サンシュ Don Sanche d'Aragon 喜劇 1650
La Galerie du Palais [La] Galerie du Palais 1633
オラース Horace 悲劇 1640
舞台は夢 [L'] Illusion comique 喜劇 1639 2001〈岩瀬孝・井村順一訳〉
メデ Médée 悲劇 1635
メリット Mélite 喜劇 1629
嘘つき男 [Le] Menteur 喜劇 1644 2001〈岩瀬孝・井村順一訳〉
ポンペの死 [La] Mort de Pompée 悲劇 1643
ニコメード Nicomède 悲劇 1651
エディップ Œdipe 悲劇 1659
Pertharite Pertharite 1652
ロワイヤル広場 [La] Place Royale 喜劇 1635
ポリュークト Polyeucte 悲劇 1642
ロドギューヌ Rodogune 悲劇 1644
セルトリユス Sertorius 1662
腰元 [La] Suivante 喜劇 1634
シュレナ Suréna 悲劇 1674
チットとベレニス Tite et Bérénice 喜劇 1670
未亡人 [La] Veuve 喜劇 1633
翻訳書
書名 編訳者 発行月 収録作品
岩波文庫『嘘つき男・舞台は夢』 岩瀬孝井村順一 2001-09 嘘つき男 ほか1編
岩波文庫『嘘つき男』 岩瀬孝 1958-08 未確認
岩波文庫『ポリウクト』 木村太郎 1928-08 未確認
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