モーパッサン [短編小説] La Question du Latin
フランス中部の町で教育を受けていた少年時代の「ぼく」は、実績の高い学院で自習監督をしていたピクダン氏からラテン語の個人教授を受けることになった。独身のままラテン語の注解に人生を捧げて中年になったピクダン氏は、折にふれて独り暮らしのわびしさを「ぼく」に打ち明けて不遇をかこつ。近くの店で働く若い洗濯女と知り合った「ぼく」は、ふとした悪乗りで、ピクダン氏とその娘を近づけようともくろみ、嘘を弄して互いの情をあおりたてる。ところが両者がともに乗り気になったことから思いもかけぬ事態に発展してしまう。数年後に再会したとき、ピクダン氏の生活は見違えていて……。
版 | 編訳者 | 訳年 ↓ | 注記 | 文献 |
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太田浩一訳 | 太田浩一 訳 | 2020 | - | 光文社古典新訳文庫『オルラ/オリーヴ園』 所収 |
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