フランス文学|ユイスマンス

ユイスマンス

ジョリス=カルル・ユイスマンス(Huysmans, Joris-Karl 1848-1907

[フランス語] 19世紀後半の小説家。イデアリスム。

生涯

本名はジョルジュ・シャルル・ユイスマンス。パリ生まれのフランドル系フランス人。ボードレールの影響を受けて詩を書き始めるが、28歳のときゾラに認められ自然主義運動に加わる。のちに運動を離れてデカダンに接近し、小説『さかしま』の中でヴェルレーヌ、マラルメなど象徴派の詩人たちに高い評価を与えた。印象派を評価する美術評論でも有名。晩年は信仰と神秘思想への傾斜を示した。

代表作
さかしま
A Rebours
1884

作品(発表年の古い順)
作品名 原題名 区分 発表年 翻訳
Le Drageoir à épices Le Drageoir à épices 1874
マルト Marthe 1876
ヴァタール姉妹 Les Sœurs Vatard 1879
背に背嚢を Sac au dos 短編小説 1880
さかしま A Rebours 1884 2020〈森井良訳〉
2002〈澁澤龍彦訳〉
彼方 Là-Bas 1891
出発 En Route 1895
大聖堂 La Cathédrale 1898
献身者 L'Oblat 1907
翻訳書
書名 編訳者 発行月 収録作品
新潮文庫『特別な友情』 芳川泰久ほか 訳 2020-01 さかしま
河出文庫『さかしま』 澁澤龍彦 2002-06 さかしま
世界文学データベースフランス文学 ≫ ユイスマンス