Du côté de chez Swann, 1913 |
20世紀フランス文学の最高峰とも評されるプルースト畢生の大作『失われた時を求めて』の第一編。厳密な構想に基づいて執筆され、発表後も幾度にもわたる加筆・修正を施されたこの大作の導入部をなし、長い回想の発端となる有名なマドレーヌの場面を含む。第一部「コンブレー」、第二部「スワンの恋」、第三部「土地の名・名」からなる。 |
[あらすじ] 語り手である現在の「私」は夢うつつの中で、コンブレーで過ごした幼少時代を回想するのだが、その記憶の中では時間と空間が交錯し混交し合っている。だがある冬の日、何気なく口にしたマドレーヌ菓子の味をきっかけにして、コンブレーで過ごした少年時代の記憶が一挙に蘇ってくるのだった。 |
|