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大魔法使いに奪われた王冠を取り戻せ。原点にして頂点、スティーブ・ジャクソンの最高傑作。
『ソーサリー』(Steve Jackson's Sorcery!, 1983-1985)は、イギリスのゲーム作家、スティーブ・ジャクソン(Steve Jackson, 1951-)による四部作のゲームブックである。第1巻『シャムタンティの丘を越えて』(The Shamutanti Hills)、第2巻『魔の罠の都』(Kharé - Cityport of Traps)、第3巻『七匹の大蛇』(The Seven Serpents)、第4巻『諸王の冠』(The Crown of Kings)から成り、ファンタジー世界「カーカバード」を舞台に、盗まれた「諸王の冠」を奪還する困難な任務を負った主人公の壮大な冒険の旅を描き出す。読者自身がプレイヤーとなって作中の冒険者を演じつつ、進むべき道を決めて読み進める形式の「分岐型小説=ゲームブック」の古典的名作であり、原書刊行から40年を経た現在でもなお、完成度・難度ともにゲームブックの最高峰であるとの定評は揺るがない。
幾多の過酷な戦闘を乗り越え、奴隷支配にあえぐ囚人の島を仲間とともに解放する反乱と冒険の旅。
『トカゲ王の島』(Island of the Lizard King, 1984)は、イギリスのゲーム作家、イアン・リビングストン(Ian Livingstone, 1949-)によるゲームブックであり、「ファイティング・ファンタジー」(Fighting Fantasy)シリーズの第7作目にあたる作品である。小さな漁村を訪れた主人公が、沖合の火山島に専制支配を敷いたトカゲ王の軍団からの襲撃で苦しむ村の危難を救うため、島へ乗り込んで奴隷たちを解放していく冒険の旅を描く。開放的な野外の自然環境が舞台となることに加え、相次ぐ強敵との苛酷な戦闘が印象的なストーリー展開で、シリーズ中でもとりわけ野性味あふれる力強い冒険が楽しめる一作となっている。
迷宮の奥深くに隠された莫大な価値の財宝を勝ち取ろうと、選り抜きの勇士たちが挑む。迷宮探検競技の悪夢の再来。
『血の島の地下迷宮』(The Dungeon on Blood Island, 2024)は、イギリスのゲーム作家、イアン・リビングストン(Ian Livingstone, 1949-)によるゲームブックであり、「ファイティング・ファンタジー」(Fighting Fantasy)シリーズの40周年を機に刊行された新作の一つである。シリーズ中の名作と名高い『死のワナの地下迷宮(Deathtrap Dungeon)』や『迷宮探検競技(Trial of Champions)』と共通の舞台設定のもとで、ブラッド島(Blood Island)に建設された「絶望の迷宮」での苛酷きわまる探検競技が描かれる。長大な地下道のいたるところに配置された凶悪な怪物と危険な罠が次々と襲いくるなか、他の出場者たちと競いつつ迷宮の踏破に必要な宝物を集めていく冒険は、一瞬も油断も許されない緊張感に彩られている。
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