ストーリー

『トカゲ王の島』ストーリー

漁村オイスターベイ（Oyster Bay）の沖合い、船で渡るのに数時間を要する位置に、火山島（Fire Island）と呼ばれる島がある。

かつて善良なるオラフ王子（Prince Olaf）が、罪人たちを流罪にする囚人の島にしようと考えて、この火山島に罪人を送り、呪術をよくするトカゲ男の種族を獄吏にして、囚人たちを監視させた。

しかし罪人の数が多すぎたことで、王子の計画は放棄される。約束された報酬が得られないと知ったトカゲ男たちは囚人たちを実力で支配し、島の金鉱で苛酷な奴隷労働に使役するようになった。

いつしか、ひときわ呪術にたけた一人のトカゲ男が王を名乗り、島全体に恐怖政治を敷くようになる。魔術によって改造人間を造り出そうとするおぞましい実験により、島の環境は破壊され、凶悪な動植物がはびこる危険な地へと島は変貌していった。

稀に脱走してくる囚人たちからのわずかな情報を別として、火山島については何もわからないまま数年が過ぎる。しかし最近になって、オイスターベイを含む沿岸の村々にトカゲ男の一団が上陸し、若者を誘拐していく事件が頻発する。不足する奴隷を補充するために、トカゲ王（the Lizard King）は近辺の村々を襲わせて、新たな奴隷を調達し始めたのである。

君がかつての冒険仲間であるマンゴ（Mungo）を訪ねてオイスターベイにやって来たのは、そんな時期であった。漁師となった旧友との再会の喜びも束の間に、君は村に降りかかる災厄をマンゴから聞かされる。連れ去られた若者たちを取り戻すため単身で火山島に乗り込もうとするマンゴに、君はほほえんで手助けを申し出る。

村人たちの見送りを受けながら、マンゴと君は火山島に向けて舟を漕ぎ出した。