ルーゴン・マッカール叢書第12巻(Les Rougon-Macquart 12)
ゾラ [長編小説] La Joie de vivre, 1884
両親を失った少女ポーリーヌは海辺の村に住む従兄の両親に引き取られる。厭世的な従兄ラザールはポーリーヌの助けを借りてたびたび事業をおこすがすべて失敗し、ポーリーヌの恋も裏切られる。しかし、すべてをなくしても、ポーリーヌは生きる希望を失わずに周囲の人々を支え続けるのだった。
ルーゴン・マッカール双書第12巻。雄大な自然描写と健康な主人公の存在が特徴的な、双書における「休息と気晴らし」の巻のひとつ。しかし題名とはうらはらに「生きる苦しみ」ばかりが描かれたこの作品の真意については意見が分かれ、題名をペシミスティックな逆説として理解する意見もある。
版 | 編訳者 | 訳年 ↓ | 注記 | 文献 |
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小田光雄訳 | 小田光雄 訳 | 2006 | - | 論創社『生きる歓び』 |
河内清訳 訳題「生きるよろこび」 |
河内清 訳 | 1959 | - | 筑摩書房『世界文學大系41 ゾラ』 所収 |
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