趣旨と沿革

趣旨と沿革

趣旨

このデータベースは、文学好きの人々の読書に便に資するように、世界各国の文学の作家・作品・文献等の情報を検索しやすく整理したものです。
前身が「フランス文学データベース」であったため、現在のところフランス文学の情報に偏っています。

このデータベースは「作品」と「文献」を別個の実体ととらえ、作品データと文献データを結合することによって収録関係を構造化している点に特色があります。
たとえば、短編集に収録されている(表題作でない)作品名から文献を検索できるようにすることが狙いの一つです。

情報レベル

このデータベースに収録したデータは、既存の情報源から得られた情報を編成・組織化したものです。文学史の概説書や、翻訳文献の訳者あとがき、解説、年譜などを参照し、作家名・作品名・公刊年などの一般的な事実を拾い出してきたものであり、データ自体に管理人の独創を含みません。

作品の公刊年や原題名における大文字/小文字の使い分けに関しては、情報源により異なる場合があります。データ編成にあたって一定の原則に従い処理しましたが、ひととおりの確認を経ても疑問が残る点については、暫定的に不確実なまま表示しているものもあります。
できる限り精確を期し、訂正の必要性が判明した場合には対応いたしますが、以上のような限界があることをご理解ください。

このデータベースは、あくまで情報源にたどりつくための検索ツールです。正確な知識のためには、公刊された文献や専門の方にあたることをお勧めします。

網羅性

このデータベースが収集する文献は「文学作品の翻訳で書籍として公刊されたもの」に限定しています。従って研究書、雑誌、電子書籍を含みません。これは「読書の便に資する」というデータベースの目的と、データ管理の手間を考えてのことです。

公刊書籍に限ったとしても、現在のところ、データにはかなりの不足や偏りがあります。これは特定の作家・作品・著者・訳者を意図的に偏重/軽視したものではなく、単に管理人の作業上の限界により調査と入力が追いついていないだけです。
収録作品までをデータ化するには書籍の現物を手許に置いて確認する必要があるため、まずは管理人の個人的な蔵書から入力しています。そのため手軽に入手できる文庫本のデータが優先される結果となっています。

データの再利用

サイト全体の方針の繰り返しとなりますが、このデータベースは再利用を包括的に許諾しています(加工に制限なし、連絡不要)。
また、データベースを構成するデータはタブ区切りtxt形式でダウンロードできますので、自由にご利用ください。

情報のまとまりごとに各ページが固有のアドレスをもつように努めています。個々のページに対して外部からリンクを貼ることに制約はありません。

管理人への連絡

管理人へのご連絡はメールでお願いいたします(管理人アドレスはページ最下部のリンクより)。

データの欠落・訂正のご指摘には、情報提供フォームをご利用いただくこともできます。

謝辞

このデータベースの成立にあたっては、何人かの親しい人々の助言と励ましをいただきました。

とりわけ、学生時代にフランス文学史への導きを与えていただいた翻訳家の太田浩一先生に感謝します。
「フランス文学史」の通年講義からは多くの恩恵を受けただけでなく、このデータベースの最初の着想をも得ることができました。他学部からの聴講生でフランス語の素養も不十分だった私の質問に懇切に応じていただき、ときには稀少な文献まで貸してくださったご厚意は、今でも忘れることができません。ありがとうございました。

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