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ゾラ [批評] La Vérité en marche, 1901
「私は告発する!」
ドレフュス事件に関する大統領への公開書簡として日刊紙「オーロール」に掲載された告発文。スパイ容疑で投獄されているドレフュスの擁護と冤罪をしくんだ陸軍への厳しい追及は大きな反響を呼んだ。事件を全フランス国民を巻き込んだ政治問題へと発展させるための起爆剤として、ドレフュス事件におけるゾラの活躍を象徴している。
版 | 編訳者 | 訳年 ↓ | 注記 | 文献 |
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菅野賢治訳 | 菅野賢治 訳 | 2002 | 一部 | 藤原書店『時代を読む 1870-1900』 所収 |
ジャーナリズムに発表されたゾラのテクストを集める本書には、ドレフュス事件との関連で有名な公開書簡「私は告発する!」(「共和国大統領フェリックス・フォール氏への手紙」)が収められている。しかし「私は告発する!」ほど有名ではないとはいえ、同書に収められた「陪審団への宣言」のほうが、より力強く心を打つように思う。
(……)私がこれまで獲得したものすべて、私が築き上げた名声、フランス文芸の普及発展に寄与した私の数々の作品にかけて、私はドレフュスの無実を誓う。私の持つすべてのものは崩れ去るがよい。私の作品のすべては朽ち滅びるがよい。もしもドレフュスが無実でなかったならば。しかし、彼は無実である。
「陪審団への宣言」より
〈菅野賢治訳〉p.297
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