フランス文学ゾラ|ルーゴン家の運命

ルーゴン家の運命

ルーゴン・マッカール叢書第1巻(Les Rougon-Macquart 1)
ゾラ [長編小説] La Fortune des Rougon, 1871

あらすじ

南仏の町プラッサンに住む純真な少年シルヴェールは祖母アデライードの保護のもとで、恋人のミエットと幼い恋を育んでいた。折しもルイ・ナポレオンのクーデターが起こり、シルヴェールの父の従兄である町の有力者・ピエールは王党派と内通してプラッサンの市民を売り渡したため、暴動のさなか、恋人たちに悲劇的な運命がふりかかる。

梗概

全20巻におよぶゾラの大作「ルーゴン・マッカール双書」の第1巻。第二帝政時代におけるある家族の生成消滅を遺伝と社会環境の影響の交錯のなかに追究しようとした「双書」の、出発点とも礎石ともなる小説であり、後の各巻に登場する人々の出自が語られる点で重要な作品と言える。

翻訳(訳年の新しい順)
編訳者 訳年 注記 文献
伊藤桂子訳
訳題「ルーゴン家の誕生」
伊藤桂子 2003 論創社『ルーゴン家の誕生』
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