ミュッセ [詩] Les Nuits, 1835 -1837
『五月の夜』では憂愁に沈む詩人に対して、苦悩と絶望こそ詩の源泉であるとミューズが説く。『十二月の夜』は不幸に遭ったとき常に詩人の傍らにあった「孤独」の姿を歌い、『八月の夜』では裏切られた愛の恨みが切々と嘆じられる。そして『十月の夜』で、詩人の破れた恋の痛みは瑞々しい詩才へと昇華される。