フランス文学|スタール夫人

スタール夫人

スタール夫人(Staël, Madame de 1766-1817

[フランス語] 19世紀前半の小説家・批評家。ロマン主義の先駆。

生涯

パリ生まれ、フランス革命直前の首相ネッケルの娘。スタール=ホルスタイン男爵と結婚するがまもなく離婚。若い頃からルソーを崇拝し、サロンの主宰者として活躍、バンジャマン・コンスタンとの恋愛関係が有名。ゲーテやシラーなどドイツ文学の紹介を通じて、風土と結びついた趣味や文学の多様性・相対性を説き、ロマン主義に影響を与えた。革命時代には追放されてスイスに亡命、反ナポレオン陣営の有力者となるが、ナポレオン没落後はパリに戻った。女権拡張論者の嚆矢としても知られる。

代表作
作品(翻訳の新しい順)
作品名 原題名 区分 発表年 翻訳
ドイツ論 De l'Allemagne 批評 1810
コリンヌ Corinne 小説 1807
デルフィーヌ Delphine 小説 1803
文学論 De la Littérature considérée dans ses rapports avec les institutions sociales 批評 1800
J・J・ルソーの作品と性格についての書簡 Lettre sur les ouvrages et le caractére de Jean-Jacques Rousseau 書簡 1788
翻訳書
書名 編訳者 発行月 収録作品
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