SYUGO.COMでは2002年7月より「プロジェクト・ポーリーヌ」と称して、サイト内統合探索システムの開発をすすめてきました。統合探索システムというのは早い話、サイト内のめざすページを探し出すための方法を、より単純化(深く考えずに使える)し、なおかつ高機能化(スピードアップ・検索効率の向上)しようというものです。
従来、当サイトでは標準的なページ探索手段としてサイト内全文検索とサイトマップを用意していましたが、いずれもCGIで処理しているところ、サイト構成ページ数が200を超えるころから処理の遅さが目立つようになっていました。また、検索の必要が最も高いはずのデータベースにはこれらの機能ではアクセスできず、別個の探索システムを使わねばなりませんでした。
こうした状況を改善するため、今回、次の三つの新機能を実装することにしました。
意義
各ページに関連の深いキーワードをあらかじめ設定しておき、検索要求が出されたとき、まずそのキーワードリストを読み込んで検索語と照合します。
利点
(1) ややスピードアップ……キーワード検索は、入力された検索語をキーワードリストと照合するだけで、全文検索のように各ページをいちいち読みにいかないため、検索結果を出すまでの時間がやや短縮されます。
(2) 検索対象の拡大……キーワードは、各コンテンツページのみならず、リンク先やデータベースの項目にも付与してあります。これにより、一回の検索でサイトのほぼ全体を探せるようになりました。データベース内の著者名・作品名を自由入力で検索することができます(和／仏双方に対応)。
(3) 検索結果の合理化……各ページ(リンク・DB項目)には、それと関係の深いキーワードのみが付与されていますので、検索結果中のノイズが減少します。
欠点
キーワード検索は各ページの全文まで読んではいませんので、サイト内を一字一句詳細に検索したい場合には適しません。
使い方
サイト内の検索ボックスはすべてキーワード検索をデフォルトにしました。これまでの検索と同じように検索語を入力して「検索」ボタンを押してください。まずキーワード検索をおこないます。もしキーワード検索で不十分な結果しか得られなかったときは、検索結果ページから、さらに全文検索を行うことが可能です。
その他の注意
(1) アクサンを含むフランス語は「アクサンなし・全小文字」で検索するのがもっとも確実です。また人名は、「姓のみ」か「名のみ」のいずれかで検索するのが効果的です。
(2) 引数はgetメソッドで引き渡す方式に変えたので、検索結果をブックマークしたり、ブラウザの「戻る」で検索結果に戻ったりすることができるようになりました。
意義
各ページにどのようなキーワードが設定されているかを表示し、あわせてそのページの所属情報(公開日・最近のアクセス数など)を公開します。また、そのページの隣接ページ(サイトの構成上親近性の高いページ)をリストアップし、部分サイトマップの役割をも果たします。
使い方
各ページのボトムナビゲーションバーに付属するリターンパネルに、ページプロパティを呼び出すためのアイコン(下記)を設置しました。このアイコンのないページのプロパティは、表示できません。
意義
サイト内検索およびデータベース探索において、ある単語が当サイト統一表記と異なる形式で検索された場合、自動的にリストを参照してその語の統一表記を示します。たとえばユーザが「フロベール」という単語で検索した場合、当サイトの統一表記が「フローベール」であることを検索結果中で示し、再検索を促します。
使い方
検索語に指定された語が統一表記をもつ異表記である場合、その統一表記と再検索フォームが自動的に表示されます。
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