La Joie de vivre, 1884 |
ルーゴン・マッカール双書第12巻。雄大な自然描写と健康な主人公の存在が特徴的な、双書における「休息と気晴らし」の巻のひとつ。しかし題名とはうらはらに「生きる苦しみ」ばかりが描かれたこの作品の真意については意見が分かれ、題名をペシミスティックな逆説として理解する意見もある。 |
[あらすじ] 両親を失った少女ポーリーヌは海辺の村に住む従兄の両親に引き取られる。厭世的な従兄ラザールはポーリーヌの助けを借りてたびたび事業をおこすがすべて失敗し、ポーリーヌの恋も裏切られる。しかし、すべてをなくしても、ポーリーヌは生きる希望を失わずに周囲の人々を支え続けるのだった。 |
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