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ヴィニー『サン=マール』

ヴィニー『サン=マール』 [長編小説]
Cinq-Mars, 1826
1639-42年の「サン=マール事件」を題材にとった長編で、ロマン主義最初の歴史小説。絶対王権の成立に反発する青年貴族の反抗と挫折を、政治・恋愛・宗教など多様なドラマを絡ませつつ描く。ウォルター・スコットの影響を受けたこの作品は消え行く封建的な地方貴族へのオマージュであり、その叙述は事実というよりもフィクションに近い。
[あらすじ] フランスに絶対王政を確立するために強引なまでの中央集権化政策を押し進める宰相リシュリューに対して、国王の新しい寵臣となった若き地方貴族サン=マール侯爵アンリ・デフィアは、王弟ガストンや敵国スペインと組んでリシュリュー暗殺の陰謀を企てようとする。その行動の底には一人の高貴な女性への秘められた想いがあった。
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作者
ヴィニー
関連データ
 

『サン=マール』の翻訳
世界文学全集18 ヴィニー/ミュッセ集 松下和則 (筑摩書房、1970)

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講読ノート サン=マール:ルイ13世時代の叛逆事件に材を取ったロマン主義最初の歴史小説。

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