フローベール Flaubert

ギュスターヴ・フローベール Flaubert, Gustave (1821-1880) 19世紀の作家。ルーアンの医師の子に生まれパリで法律を学ぶが、18歳で神経症にかかったことをきっかけとして学業をあきらめ、以後は文学に専念。生涯のほとんどすべてをルーアン近郊クロワッセで送る。代表作『ボヴァリー夫人』は当初、風俗壊乱のかどで告発されるが、やがて傑作と賞賛されるに至る。小説に科学的方法と没個性主義を導入して近代レアリスムの師と仰がれ、「名づけ子」と呼んだ友人の甥モーパッサンに作家修業を施した。その文体は形式美の徹底した追求としても名高い。

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代表作

ボヴァリー夫人 Madame Bovary, 1856 修道院で教育を受けた貞淑な娘エンマは実直な田舎医師シャルル・ボヴァリーと結婚して一見平穏な生活を送る。しかし、やがて平凡な夫に幻滅して現実に不満を抱いたエンマは、村の書記や遊び人との間で姦通を重ね、内密の散財と情事を繰り返して破滅してゆく。 詳細

感情教育 L'Education sentimentale, 1869 18歳の法律科学生フレデリック・モローは、たまたま知り合った出版社社長アルヌーの夫人に神秘的な恋心を抱く。フレデリックとアルヌー夫人は互いに愛し合いながらもその気持ちをはっきりと表現できず、相次ぐ政変のもと、時だけが無為に流れていった。 詳細

フローベール著作リスト

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紋切型辞典 Dictionnaire des Idées reçues その他(1852-未完) 4件の翻訳

ボヴァリー夫人 Madame Bovary 小説(1856) 9件の翻訳

サランボー Salambô 小説(1862) 2件の翻訳

感情教育 L'Education sentimentale 小説(1869) 6件の翻訳

聖アントワーヌの誘惑 La Tentation de saint Antoine 小説(1874) 1件の翻訳

候補者 Le Candidat 戯曲(1874) -

三つの物語 Trois Contes 短編集(1877) 4件の翻訳

純な心 Un Coeur simple 短編(1877) -

ジュリアン聖人伝 La Légende de Saint Julien l'Hospitalier 短編(1877) -

ヘロデヤ Hérodias 短編(1877) -

ブヴァールとペキュシェ Bouvard et Pécuchet 小説(1881) 1件の翻訳

翻訳文献とリンク

翻訳文献 『三つの物語』(岩波書店) 『ボヴァリー夫人(上・下)』(岩波文庫) 『フローベール全集1』(筑摩書房) 『ボヴァリー夫人』(新潮文庫) 『フローベール全集2』(筑摩書房) 『フローベール全集3』(筑摩書房) 『フローベール全集4』(筑摩書房) 『フローベール全集5』(筑摩書房) 『ボヴアリー夫人』(角川文庫) 『感情教育(上・下)』(岩波文庫) 『サランボオ(上・下)』(角川文庫) 『三つの物語』(福武文庫) 『紋切型辞典』(平凡社) 『紋切型辞典』(岩波文庫) 『感情教育（上・下）』(光文社古典新訳文庫) 『世界文学大系34　フローベール』(筑摩書房) 『筑摩世界文学大系45　フローベール』(筑摩書房) 『世界の文学15　フロベール』(中央公論社) 『新集世界の文学14　フロベール』(中央公論社) 『集英社ギャラリー世界の文学7　フランスＩＩ』(集英社)

リンク 書評 フローベール『感情教育』

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